当園は代々続いた椎茸の生産農家です。
そのクヌギの木の植林の面積は54haになります 皆さん想像できますか! およそ東京ドームの10個に相当する山林を管理しています。
もちろん、安心・安全の無農薬で栽培いたしております。
自然栽培ですから、草取りから、種菌の打ち込み、収穫とかなりの人手必要となりますが、おいしいキノコを栽培するには避けては通れない作業になっています。当園はクヌギの原木に種菌を打ち込んで しいたけが発芽するまでに2~3年、それから収穫が始まります。
椎茸と言うと収穫の時期が秋口から冬にかけての半年の勝負になります。
ですから、一度に取れる椎茸を乾燥して夏場も出荷できるようにするのが椎茸栽培の農家の常識でした。
当園は果敢に挑戦し、美味しい生椎茸を年間出荷できないのかと、まずは大きな栽培室を作りそこに原木を置き、年間を通して温度や湿度を管理しながら椎茸を作る工夫をしましたが、なかなか上手く行かず、そこでクヌギの原木をチップ化して菌床栽培する方法へ進化していったのでした。
自前のクヌギやナラ、カシ、シイの原木をチップ化して、ミキサーにかけ、自家製の菌床を作り、自社の木ですから原木栽培と変らない椎茸になりました。菌床を殺菌して、椎茸の種菌をクリーンルームで植え付けます。その後は温度と湿度が管理された部屋でじっくりと椎茸を栽培するのです。
原木の栄養が良いのでしょう芽立つ椎茸はどれもこれも太っています。管理もしやすく今では年間を通して美味しい肉厚の椎茸をお届けできるようになりました。
しかしここまでの足取りは苦労の連続でした、菌床の工夫、殺菌、種菌の難しさ、温度管理、湿度管理の難しさから恐らく失敗の連続でしたが、美味しい生しいたけを食べて欲しいという一心が、現在ので技術力を高めた栽培が生まれたのです。
技術力の高さは林野庁長官賞受賞が証明して下さいました。
宮崎の味と香り、無農薬の生しいたけの美味しさを是非味わって欲しいと思っております。
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